リストの罠からの脱出が人生を変える

リストの罠からの脱出が人生を変える

大切なことを「大切」とわかっていても、期日があるわけじゃないし、ついつい後回し。
かつての僕は後回し大王だった。
もし、あのまま、「心の中での本当の大切」を後回しにしたままだったら、僕がコーチになる日なんてずっと来なかっただろうし、嫁さんと二人で「夫婦ミッション」を作ることもなかっただろう。

自分の「心の中の本当に大切」は人生の質そのものだと感じる。そのことに気づかせてくれたのが、ノート術・マインドマップなのだ。

リストの罠、大切なことがずっと後回し

今となっては信じられないことだが、マインドマップを書き始める前の僕は、全てのメモをデジタルで取るタイプの人間だった。ToDo、タスク管理、スケジューラー、クラウド上のサービスを組み合わせて駆使していたし、便利だとも感じていた。

一方で、ずっと忙しかった。いつも何かの対応に追われていて、それでも「こんな忙しいのも今だけ、もっとタスク管理を使いこなせれば、何もかもがスイスイって消えていくさ」という期待感を抱きながら。
実際に、デジタルツールの使い方はどんどんうまくなったと思う。が、今だけのはずの忙しい日々はいつまでも続いていた。

今なら説明できる。リスト管理には罠があるのだ。
例えば、こんな活動をタスク管理リストにどうやって登録するだろうか?
A)新しいことを始めるための読書
B)家族の思い出アルバムを整理する
C)夫婦でたまにはデート
D)息子と秘密基地を作る作戦会議

いずれも人生を豊かにしてくれる味わい深そうなタスクではあっても、緊急とまではいかない。
かつての僕だったらこんな感じに登録しただろう。期日・今月末日、重要度・5段階の3、そして月をまたぐ月初に翌月末に期日を延ばし、「今月はできたらいいなぁ」とぼんやり思う日々。あるいは、重要度・5段階の4にするかわりに期日を空欄で登録するかもしれない。「いつかは絶対」とつぶやきながら。
この方法を取り続ける限り、上記のA-Dのタスクが消化される日はほぼ来ない。これらのタスクは、期日でソートしても直近タスクに埋もれ続けるし、重要度でソートしても、その時点での緊急重要案件レベル5に埋もれて、結局手をつける日は来ないのだ。「忙しい」を理由にしている限りは「本当に大切なこと」はずっと後回しだ。
まさに、このままでは「リストの罠」にはまった状況が続いてしまう。

マインドマップは直感に働きかける

なにもリストを全否定したいわけではない。本当に直近のタスクをリストアップして確実にこなしていく分には、リストはとても機能的だし最も効果的な方法にもなりえる。

一方で、もっと長期視点に立った場合は、リストのみに頼ると、かつての僕のように「リストの罠」にはまってしまう可能性が高い。

だからこその、マインドマップなのだ。

例えばこれは僕が毎月書いている、月ごとの「今月の目標」の見本。マインドマップは中心から放射状に書かれているため、リストのような序列を感じない。結果、全体の中から「本当に大切なこと」を直感的に見つけることができるのだ。

マインドマップはビジネスでもフル活用!

マインドマップは、カラフルでお絵かきのように見えるため、もしかしたらビジネスとは無関係と感じているかもしれない。しかし、実際はビジネスシーンにおいてもマインドマップはあらゆるシーンで活用できる。

たとえば先ほどのタスク例はファミリー寄りのものを挙げている。
A)新しいことを始めるための読書
B)家族の思い出アルバムを整理する
C)夫婦でたまにはデート
D)息子と秘密基地を作る作戦会議

実はこういった種類のタスクが後回しになる実情は、ビジネスにも当てはまるからだ。
試しに、A-Dをビジネスタスクに置き換えてみると、
A)スキルアップのための最新技術調査
B)自社内のストレージデータ整理統合、インデックス化
C)ビジネスパートナー、チームメイトとの信頼関係構築のための1on1ミーティング
D)イノベーション企画のためのブレストミーティング

どうだろうか?こういった種類のタスクが後回しになりやすいことにお心当たりはないだろうか?いずれもビジネスを発展させるに重要なタスクであっても、リスト管理の罠の中ではこういったタスクは埋没しやすい。直感性、インスピレーションは発展的未来には不可欠なのだ。ファミリーにおいても、ビジネスにおいても。

今日の内容はここまで。
来月から開講するマインドマップ動画講座では、今日紹介したマインドマップによるタスク管理・目標管理の方法や、人生の最重要事項にフォーカスしたワークも盛り込む予定になっているので、ご期待いただきたい。

心豊かさへシフトする道案内コーチ なかおみち

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