五年日記で5年後の自分への手紙

五年日記で5年後の自分への手紙

自分自身の日々の取り組みでシンプルに知性を高める方法として、日記をつけることが効果的であることは広く知られている。

今日一日を総括して短い文章に込めることは要約力を上げるトレーニングでもあるし、記録し続けることで日々の変化に気づく機会にもなる。日々のことを都度振り返ることでPDCAのような改善サイクルにすることもできる。

ただ、現実的には日記を書くことが続かない、ということはよくあることだ。書いたところで誰が見るわけでもない、となれば多忙な日々の中で優先順位が下がってしまい、日記が滞るといった経験は僕自身も何度もしている。
そこで、五年日記の出番、となるわけだ。

五年日記は5年後の自分への手紙

まず前提として、僕は小さい頃から日記などは大の苦手で夏休みの宿題も、最初の1日さえ書かなかった野生児だった。そんな僕が日記に注目し始めたのは数年前、7つの習慣に取り組んでからしばらくたってのことだ。7つの習慣や関連書籍で日記の高い効果をとてもプッシュしているので、トライしてみることにしたのだった。

自分流の日記のスタイルにも変遷があって、1週間をまとめて振り返るマインドマップをかいていた時期、四行日記でよいことを振り返るスタイルの時期、など。
はじめてみればとても気分転換になるし、効果も感じていたが、一方で上記のとおり、自分しか見ないから多忙の時に順位が下がる、という課題は抱えてもいた。

そんな中、尊敬する先輩コーチに進められたのが五年日記。
これが五年日記だ。

1ページが縦に5段構成になっていて、1年目が1段目、次の年は2段目といった具合で、今日書いた日記は1年後の自分が目にすることになる。去年の今頃は何をやっていた、どんな気持ちで過ごしていた、ということがつながっていく日記だ。

書いたところで誰も読まない、と、1年後の自分が読む、とではモチベーションが明らかに違う。
ましてや、五年後の自分も読むはず、となれば、ワクワク感はさらに高まる。

今から5年前の自分の日々の気持ちを思い出すことができるだろうか?記録なしにはまず無理だ。
それは5年後の自分から今の自分を思い出そうとしたときにも同じことが言える。つまり、5年後の自分に記録を残すことは自分へのプレゼントなのだ。
今の自分から5年後のラブレター、それが五年日記をつける意義なのだ。

 自分ルールで挿絵を追加、楽しみを加える

五年日記をつけるに当たってのささやかなマイルールがいくつかある。まず、1日分にひとつ以上の挿絵を入れることにしている。これは絵を描くトレーニングをルーチンに織り交ぜたいという意図で加えたのだが、単純に面白いし、1日を象徴する出来事の挿絵を入れることで、後で見返したときにパッと直感的につかみやすい。
あと大切なのが、滞ったときのルール。日々はやっぱり色々ある。毎日つけられないこともある。もし書けない日があった場合は飛ばして空欄でもかまわないことにしている。その上で、書けるときに書くことにしている。
空欄日を埋めたくなった場合も自由で、その場合はまず直近の日から先に書き、さかのぼれるところまでさかのぼればいい。

そのようにして書いたのがこの五年日記というわけだ。

もし気になった、やってみたいと思ったなら是非今日からでも始めることをおすすめする。
今と5年後をつなぐ心の手紙、是非やってみてほしい。

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